抱かれたい男No.1だけど抱かれたい
作品情報
冒険者のイーリスは誰もが羨む体格、男前な容姿の持ち主。けれど彼は、誰かを抱くのではなく抱かれたいという叶わない夢を抱いていた。しかし、そんなある日、イーリスは媚薬を飲まされたことがきっかけで騎士のクヴェルという美青年と甘やかな夜を過ごすことに。浮かれていたイーリスだが翌朝、第三者と話していたクヴェルのある言葉を聞き、やはり自分では……と傷心して逃げ出してしまう。けれど、クヴェルはイーリスを探し回り、再会した彼に激しく迫ってきて……!? 濃密BL賞受賞作、待望の電子書籍化!
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「私はクヴェル。王国の騎士団員だ。君は……イーリスだね?」
「あ……はい」
「あいつが君に飲ませたのは媚薬だ。……どうする? 恋人がいるなら連れてきてあげるし、一人になりたいなら……」
クヴェルはイーリスの状態をよく分かっていた。危機が去ってしまうと、耐え難いほどの性的欲求が湧いてくる。
苦渋の決断だ。恥を忍んで張り型を用意してもらうか? もう後ろが疼いて、前の刺激だけで満足できるとは到底思えない。
「遠慮しなくていい。秘密は守ると約束する」
「……抱いてくれ」
「え?」
イーリスは反射的に望みを口走っていた。上半身を起こし、ぽかんとするクヴェルを至近距離で見つめてもう一度告げる。
「無理じゃなければ……クヴェル、貴方に抱かれたい」
クヴェルに服を剥ぎ取られたとき、イーリスは怯んだ。身長こそクヴェルの方が高いけど、体格はイーリスが圧倒的だ。
特に上半身の筋肉は盛り上がり、二の腕は丸太のように太い。パンと張った胸筋はなだらかな曲線を描き、見るからに弾力を持っている。綺麗に割れた腹筋も、普段であれば見られてもなんとも思わないが……
「みっ、見ないでくれ……」
「どうして? とても綺麗だ」
抱きたいなんてついぞ言われたことはない身体だ。クヴェルがやる気になってくれたのは死ぬほど嬉しいものの、こんな身体を見て萎えられても困る。
だから必死に隠そうとしたのに、青く煌めく瞳はイーリスの裸体を見つめ、いっそう情熱を滾らせた。
綺麗なんて言葉、おれに似合わないだろ!?
「どこが……ぁっ、ああ!」
遠慮のない力で胸の前で交差する腕を左右に広げられ、胸にクヴェルの顔が近づいてくる。反論は許さないと言わんばかりに、ツンと立った乳首ごと乳輪をじゅうじゅう吸われた。瞬く間に抵抗も忘れ、情けない声を上げてしまう。
普段それほど感じない場所は、媚薬のせいか痺れるほどの快感を得ていた。女のように胸を揉みしだかれ、興奮で目の前が真っ赤になる。
それでもイーリスの可愛くない喘ぎ声なんて聞きたくないだろうと、必死に唇を噛みしめた。
「ふぅっ……ふ……んんっ……~~~!!」