癒し系インキュバスくんの極上手技から抜け出せない
作品情報
全身が凝り固まり、自分へのご褒美用マッサージ店を探していたOLの梨々香。そんな彼女が偶然見つけた完全個室性のリラクゼーションサロンを訪れたところ、わんこ系イケメンセラピストの夜埜が担当につくことに。彼の巧みできわどい施術によって身も心もほぐされた梨々香は、それから夜埜のえっちな施術を夢で見たり、現実の彼にまたとろとろにされてしまったりするうちに、どんどん夜埜に惹かれていく。だがそんなある日、自分の身体に謎の淫紋が浮かんだことから、彼の正体がインキュバスであると発覚して――!?
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夜埜さんの揉み解しはとても上手で、丁寧で、ガチガチだった背中が驚くほど楽になっていく。こんなに短時間で効果を感じたのは初めてだ。肩や首を解した夜埜さんは、また仰向けにした私の身体にタオルをかけると、頭の方に座って、今度は首やデコルテのリンパを流してくれる。
――気持ち良い……
血行が良くなってきたせいか、ぼーっとしてきて、眠くなる。うつらうつらしていると「芹沼さま」と囁くように声をかけられた。
「お胸の辺りもだいぶ凝っていそうですね。肩凝りが原因だと思いますが、ここが強張っているとお胸の形も崩れてしまいます。こちら重点的にマッサージしましょうか」
「重点的……」
「ええ、バストアップにも効果があるのですが――いかがでしょう」
――バストアップ?
一気に眠気が飛ぶ。お願いします、と勢い込んだ私に夜埜さんは小さく笑う。
「それでは、胸元は起きた状態でするので、そちらに座っていただけますか?」
指示されたように、ベッドの端から足を下ろして座る。バスト回りのマッサージということは、タオルで隠すことが出来ないということだ。ほぼ裸なのが恥ずかしくて、腕で胸を隠しながら俯いている私に
「後ろ失礼しますね」
と、断ってから夜埜さんは背後に腰かけてきた。
「では、はじめます」
耳元で言われ、甘い感覚がぞくぞくっと背中を駆け上がる。身体が疼きそうになり、思わず背中を丸める。そんな私の耳に「……お綺麗ですよ」とぽつりと呟かれた声が聞こえてきた。かぁっと頬に血が集まる。
「マッサージできなくなってしまいますから、隠さないでください。そのまま楽にして」
柔らかさを増した声と共に、胸を隠すようにしていた腕に手を添えられる。下ろすように軽い力で促され、彼の指示通りに腕を解く。胸元に直接オイルが垂らされると、むん、と艶のある香りが鼻を突いた。
「声、我慢しなくて良いですからね」
優しく耳元で告げられた瞬間、彼の唇が耳朶を掠めた。